美しい歯列は審美面だけでなく健康にも大きく関わっているといわれます。
歯並びが悪いと噛み合わせに不具合が生じ、あごの骨にも負担をかけることになります。噛み合わせが悪いことにより上手く食べ物を噛むことができず、喉のつまりや消化不良にも繋がることもあります。
子供の場合はあごの発達のためにも噛み合わせは重要な問題です。
歯列は審美のためというだけでなく、健康や発育のためにも矯正が望ましいものなのです。
歯列矯正にはいくつか方法があります。費用も方法により異なる他、年齢によっても変わってくるのが一般的です。
歯列矯正を検討している方に、主に「見える部分」である前歯を中心として歯列矯正の費用についてお話しします。
費用面とともに方法も簡単に解説しますので、歯列矯正を検討している方は予備知識として知っていただければと思います。
歯列矯正で前歯を!どんな方法があるの?
歯列矯正をする場合は一本の歯だけを矯正するのではなく、歯列全体を矯正することが一般的です。
なぜなら一本の歯を綺麗に矯正するためには、歯列全体のバランスを考えなければいけないからです。
例えば前歯二本が横向きに生えており、審美も考えて矯正をするとします。
その場合、二本が綺麗に収まるための歯列上のスペースを考えなければいけません。
また、前歯二本を矯正しても他の歯の並びや噛み合わせも考えて矯正をしなければ最終的に歯やあごに負担がかかってしまい、別のトラブルに繋がってしまう可能性があるからです。
ですから、歯列の矯正は上の歯列と下の歯列をセットあるいは上の歯列か下の歯列という形で、「歯一本ごとではなく歯列全体で考える」ことが必要になるのです。
大人の歯列矯正には二つの方法があります。一つは「ブラケット矯正」でもう一つは「マウスピース矯正」です。
ブラケット矯正とマウスピース矯正
ブラケット装置による矯正は、おそらく多くの方が歯列矯正といわれて真っ先に連想する方法ではないでしょうか。
ワイヤーを使うことにより歯並びを改善するのがワイヤーによる矯正です。
皆さんは歯の表面にワイヤー器具を取り付けて歯列矯正をしている方を目にしたことはないでしょうか。まさにそれがブラケットによる矯正です。
もう一つのマウスピースによる矯正は、マウスピースをはめることにより歯列を矯正する方法です。
マウスピースによる矯正はワイヤーによる矯正よりもゆるやかに歯列を矯正します。
ワイヤーだと人目につきますし、どうしても器具を口腔内に取り付けるという点でケアに注意しなければならないというデメリットがあります。
しかしマウスピースは着脱が可能なため、外出時は矯正中だとわからないというメリットがあります。
歯列の状態や要望によりどちらの矯正方法が向くか変わってきます。歯科医師に相談しながら決めるのがいいでしょう。
http://www.kougakukai.com/chiryou/shinbi/index4.html
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子供の歯列矯正で前歯を矯正
ここまでは大人の歯列矯正の話です。子供には子供の歯や永久歯への生え替わりのタイミングというものがあります。
それに沿って、子供には子供に合った歯列矯正方法があります。方法としては大人と大差ないのですが、子供はあごの発達なども考えて歯列矯正をする必要があります。
第一期・第二期という発育段階にわけて歯列矯正を考えることも必要なので、歯科医師に検診してもらい、タイミングと状態を考慮して歯列矯正を行うことが望ましいといえます。
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歯列矯正の費用はどのくらい?
歯列矯正は方法により費用がかなり変わってくるのが特徴です。
また、歯列矯正そのものの費用だけでなく、歯列矯正前のケアや矯正後のメンテナンス費用も考える必要があります。
歯列矯正が目的で歯科クリニックを受診しても、歯槽膿漏や虫歯が見つかって先に処置をしなければ歯列矯正を進めることが難しい場合があります。
また、歯列矯正をすればそれで終わりというわけではなく、暫くは定期的に歯科クリニックで経過を看ることになります。
ですから費用は簡単に考えて「歯列矯正費用+治療が必要なら治療費+矯正後のクリニック受診費用」となります。例えばワイヤー治療で90万円という額を提示されたとしても、その額へのプラスアルファの費用を考えておかなければならないということです。
具体的な歯列矯正の費用は、上下の歯列をセットでブラケット矯正をして約90万円です。
上または下の歯列を矯正して約60万円となります。ブラケットは銀色ではなく透明なタイプを使うこともできます。
透明な目立たないブラケットを選択した場合はそれぞれの金額にさらにプラス10万円からが目安になります。
マウスピースでの矯正の場合は上下の歯列をセットで約70万円、上または下の歯列を矯正する場合は約40万円が目安になります。
子供の場合は第一期治療の目安が20万円くらいです。第二期のブラケット治療の目安が40万円くらいになります。
これらはあくまで目安になりますので、個々人によって多少の金額差が出ることがあります。
例えば先に治療すべき虫歯があった人と歯列矯正だけの人では当然ですが金額に差が生まれます。
同じ矯正方法を選択した場合、一般的に前者の方が総合的な費用は高額になります。
子供の歯列矯正費用は基本的に医療費控除の対象になります。
この他に、クレジット決済やデンタルローンの活用も可能です。歯列矯正の効果や進め方も大切なことですが、費用も大切なことです。
不安や疑問については事前にきちんとお答えします。
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1128.htm
まとめ
前歯の矯正を検討している場合も、歯列全体で矯正を考える必要があります。
歯は一列でワンセットであり、上下の歯列でもワンセットだからです。
一部だけ矯正しても噛み合わせに不具合がでていれば意味がありません。だからこそ、その人に合った方法で「歯列全体を考える」ことが大切なのです。
歯列矯正には主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。
子供の場合はブランケットによる歯列治療が行われることもあります。
費用は「歯列の状態」「抜歯を伴うか」「虫歯など他に治療が必要な箇所はあるか」「どの方法で歯列矯正を行うか」によってかなり変わってきます。
もちろん口の中の状態は患者様一人一人違うわけですから、料金だって違ってきます。料金目安そのままの金額と考えず見積もりを出してもらう方が安心です。
歯列を美しく見せる方法としては他に「ルミネアーズ」という方法もあります。
歯にコンタクトレンズより薄い膜を貼り付け整えるという方法です。こちらの方法でも審美面を含めて改善が可能です。
その人の目的に合った方法を探すことができます。
費用面も気になることがありましたらお気軽にご相談ください。