歯周病

歯周病の効果的な治療について

歯周病は私たちにとって大変身近な病気の一つです。
歯周病を自覚している方は少ないかもしれませんがお口のネバ付きや口臭、痛みなど何らかのお口のトラブルを感じている方は軽度の歯周病やその一歩手前の歯肉炎になっている恐れがあります。

歯科にこまめに通い治療をしてはいるものの、何度も歯周病を繰り返してしまう、という方も少なくありません。

今回は歯周病の効果的な治療法や再発を抑える自宅でのデンタルケアについてお話しします。
歯周病は長い間放置していたり甘く見ていると重症化し歯が抜けたり、様々な病気の原因となります。

歯周病の正しいケア方法と効果的な治療法を知りましょう。

歯周病の主な原因は?

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歯周病になる主な原因は毎日のデンタルケアが充分に出来ていないこと、生活習慣が乱れていること、定期的に歯科での検診を受けていないことが原因とされます。
毎日の歯磨きがしっかりできていないと口の中に食べかすが残り、それらが歯垢や歯石として溜まっていきます。

そこから歯周病菌が発生し、歯周病に繋がります。
また、生活習慣が乱れているとホルモンバランスが乱れるので唾液の量や免疫力が低下してしまいます。

そのため歯周病菌に対抗できなくなるのです。
食事の時間が不規則だったり食生活の乱れ、睡眠不足もまた歯周病の原因となります。

歯科での定期検診をしっかり受けていない方も自分の歯の状態を把握できないのでいつの間にか歯周病が進んでいたり、ひどくなっているケースがあります。
歯周病の初期は痛みを感じることが少ないため気づくのに時間がかかるのです。

また、歯並びの悪さや詰め物の劣化やずれも原因となります。
歯と歯が重なっている部分が多いため、見えない部分で歯周病が発症し、進行していることも考えられます。

まずは歯周病のセルフチェック

歯周病が気になっていても毎日忙しく時間がなかったり都合のいい日に予約がいっぱいなど行きたくても行けない方は多いと思います。
まずは自分で出来る歯周病セルフチェックをしましょう。

あてはまることが多いほど歯肉炎や歯周病の可能性が高いです。

お口の匂いが気になる

ふとした時にお口から嫌なにおいがしたり口臭が気になるという方は歯肉炎、歯周病の可能性があります。
歯周病菌が毒素を出し、嫌な臭いを発生させるためです。
歯周病の元となる歯石や歯垢もしっかり除去できていないと口臭の原因となります。

寝起きにお口のネバつきがある

歯周病菌や雑菌は夜、寝ている間に増殖する傾向にあります。

夜間は口を動かす機会が少なくなるためです。
なので朝起きてネバつきが気になる方は歯周病菌が寝ている間に増えている可能性があります。

歯ぐきが痛む、むずがゆい

歯周病が進むことで歯ぐきに異常が現れます。歯ぐきが痛む、むずがゆい、歯磨きの際に出血があるのも歯周病を発症している場合があります。
また、歯ぐきが赤く腫れている、引き締まっておらず、柔らかくなってきたと感じるのも歯周病の一つの症状です。

歯と歯の間に隙間ができてきた

歯周病が進むと歯ぐきが溶かされるため下に下がります。
なので歯と歯の間に隙間ができます。

また、歯が長くなったように感じる、前歯が出てきたと感じる方も歯ぐきの下がりが原因です。
この場合も歯周病の進行が疑われます。

この他にも硬いものが噛みにくくなった、水分や冷たいものがしみるなどの症状も現れます。
歯周病は生活習慣病の一つですが発症することで他の生活習慣病を併発させるリスクが高まります。

特に糖尿病と歯周病は合併症になっていてどちらかを発症するともう一つも発症する確率が高いのです。
これらの症状がある方は歯科での早めの治療をおすすめします。

どのあたりに磨き残しが多いか、どの部分が炎症を起こしているかなどをしっかり把握するようにしましょう。

自宅でできるセルフケア

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歯周病は生活習慣を正すことである程度予防することができますが、自宅で出来るデンタルケアも正しい方法ですれば充分な歯周病予防になります
歯磨きの際は毛質の柔らかい歯ブラシを使い、力を入れ過ぎずに細かく動かすように磨きましょう。

右上から左上、左下から右下と順序良く磨き、磨き残しを極力なくすように意識します。
前歯は歯ブラシを縦横交互に動かして磨き、歯の裏側もブラシでかき出すようにして磨きましょう。
磨き終わりはフロスを使って歯と歯の間を綺麗にしましょう。歯と歯の間はブラシではとり切れない汚れが溜まりがちです。

特に歯が重なっている部分は念入りにします。
フロスは歯に対して真っ直ぐおろすように使いましょう。
デンタルリンスは歯石や歯垢を付きにくくする効果があるので歯磨き後はもちろん、寝る前にもおすすめです。

歯科での歯周病治療の内容

一般的な歯科では歯周病の進行具合によって治療法が異なります。

初期段階では初めに歯の表面の歯石や歯垢の除去、殺菌をメインに行います
また、歯磨きの指導や染色剤を使っての歯垢チェック、痛みがある場合は痛み止めも処方します。
2回目に噛み合わせのチェックや調整をし、だいたいは終わりです。

中度の場合は初期と同じように歯石、歯垢の除去と歯ぐき内の歯石除去、精密検査とメンテナンスで3回程通院が必要です
重度の場合は歯の表面をきれいにした後歯ぐき内の歯石除去、そして必要な場合は歯周外科治療をし、メンテナンスをします。
歯周外科科治療はフラップ手術と呼ばれ切開やレーザー治療が必要となります。

重度の歯周病治療には検査も何度か行うので長期的な通院が必要になります。これらの治療をすることでだいたいの菌は除去、殺菌できますがお口の中は湿気が多く、温度も37度と菌が繁殖するには好条件です。なので1回治療をし、完了してもメンテナンスを怠ったり菌が少しでも残っていると歯周病を再発症してしまいます

当院ではパーフェクトぺリオトリートメントと呼ぶ痛みの殆どない最良の歯周病治療を行っています。
歯周病菌に一番効果のある高気圧酸素を用いた最新で最短の治療が可能です。

歯周病菌の数を測定できる細菌検査や効果の高い口腔内洗浄殺菌、ビタミンEや乳酸菌を使ってお口の環境を最適に整える歯周病治療を行っています。
通院期間や費用など患者様の負担を考えて治療法を提案していますのでお気軽にご相談ください。

歯周病を予防するために

歯周病は放置してしまうと高血圧や糖尿病、動脈硬化などお口のトラブルだけでは済まない恐ろしい病気です。
今以上に歯周病治療や予防に対しての意識を高めてもらえたらと思います。

自宅でもできるセルフチェックやケアを丁寧に行い、口内環境を整えましょう。