歯の治療法には一長一短、つまりメリットとデメリットがあります。
例えば歯列矯正でブラケット（ワイヤー器具）を使うと、確かに歯列の矯正という面ではメリットがありますが、口腔内の環境という意味ではデメリットも多いです。
口の中にブラケットという装置を入れるわけですから、その分だけ汚れが付着しやすくなり、結果的に口の中の環境を悪くしてしまう可能性があるのです。
だからこそ歯科医院でブラケットによる歯列矯正を受ける場合は、歯科医や歯科衛生士によるケアの指導が一緒に行われることが多いです。
他には、虫歯治療でよく行われるかぶせものをする治療にもデメリットや注意点があります。
かぶせものをすると虫歯自体は治療できますし、削った後の歯の凹凸感を無くすことも可能です。
しかしかぶせものの箇所が新たな虫歯の発生源になってしまうことがあります。
ブリッジによってダメージを受けた歯を治療する際も、ブリッジ器具の使用により他の歯に負担をかけてしまうことになり、治療した歯以外の歯が虫歯になったり割れてしまったりといったデメリットが考えられます。
このように、治療自体にも注意点が含まれることが多いところが特徴です。
だからこそ治療時は歯科医師により注意点をよく説明し、どうやったらデメリットに繋がらないか、ケアはどうすればいいかという指導が行われることになるのです。
また、歯科医院では日夜、新しい治療の研究だけでなく、従来の治療法をどうすればより良いものにできるかという検討が行われています。
歯科治療も日々どんどん進化しているのです。
そんな歯科治療の中でも、現段階において多くの治療法の代替方法として使え、しかもデメリットの少ない治療法についてお話します。
「ルミネアーズ」という処置についてご存知でしょうか。
虫歯もないしあまり歯科医院に足を運んだことがないという人にとっては初めて耳にする名前かもしれないですね。
虫歯治療やブラケットによる歯列矯正よりも新しいタイプの治療法がこのルミネアーズなのです。
ルミネアーズを東京で受けるなら？知っておきたい治療法
ルミネアーズは従来の虫歯を削ったり、かぶせものをしたりといった皆さんが歯科医院という場所から連想する治療法よりもかなり新しい処置の方法です。
予防歯科の一つでもありますし、審美にも効果のある処置方法でもあります。
また、ホワイトニングの一手法としても使えますし、歯の耐久性を上げるという点でもとても良い処置方法です。
歯科医院の処置の中では比較的新しい処置方法だからこそ、処置を受けられる歯科医院は従来の虫歯治療やブラケットによる歯列矯正よりずっと少ないのが現状です。
ルミネアーズという処置法の具体的な中身はどういうものかというと・・・一言で説明すると、とても簡単です。歯にコンタクトレンズよりさらに薄い膜を貼りつけます。
ルミネアーズはこれだけの処置です。これで一体何が変わるのかと思うかもしれません。
確かに、「薄い膜を貼りつける」だけでは、一体どんな効果が期待できるか想像することは難しいのではないでしょうか。
このルミネアーズという処置は、膜を貼りつけることにより歯の色を改善します。
ホワイトニングは定期的にホワイトニングを続けることにより歯の白さを保ちます。
しかしこのルミネアーズは本人が気にならないくらいの極薄の膜を貼りつけますので、定期的に貼りなおしすることは基本的にありません。
25年以上歯の白さが保たれ、歯自体の耐久性も上がるという臨床試験での結果が出ています。
色も完全な真っ白だけでなく、彩度を調節することが可能です。
抜歯や歯を削る必要もほとんどありませんから、美しくするために従来の歯を犠牲にしなければいけないということもほぼありません。
また、膜を貼りつけることにより虫歯予防の効果があります。
臨床試験ではリミネアーズの処置後に虫歯予防ができており、こちらもホワイトニングと同じくらい効果が持続するという結果が出ています。
膜により歯の耐久度が上がる結果として、歯の割れやひび、使い続けることによる摩耗にも効果があります。
加えて、ルミネアーズは隙っ歯などの改善もできるため、歯列を美しく見せるという審美面にも効果があるとてもメリットの多い処置法なのです。
歯科医院の治療は長期にわたるという印象があるかもしれません。しかしルミネアーズは最短で二回程度の通院で処置が終了するというメリットもあります。
通常のホワイトニングよりも短期で終わってしまう可能性もあるのです。
いかがでしょう。審美や予防歯科の面で優れた効果があるルミネアーズという処置の内容についてわかっていただけたでしょうか。
ルミネアーズはラミネートベニアが進化した治療法
このルミネアーズという処置法は、ラミネートベニアという処置法の発展形ともいえるものです。
前述したように、歯科医院の治療には一長一短、完全にメリットだけでなくデメリットや注意点を伴うものが多くあります。
そんな治療における注意点やデメリットをどうすれば改善できるか、歯科医院をはじめとして、歯科に携わる人間は日夜考えているのです。
ラミネートベニアという処置法は、歯に薄いベニアを貼りつけるという処置法です。
効果はルミネアーズと似たようなところがあります。
歯の色を改善し、虫歯予防に効果がある方法です。
また、隙っ歯をはじめとして歯列の改善方法としても良い方法です。
ルミネアーズは極薄の膜を貼りつけますが、ラミネートベニアは女性が爪につけるネイルチップのようなものを着けると考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
比較的短時間でできるというメリットもあります。
しかし、ラミネートベニアのデメリットとして、歯を数ミリほど削らなければならないというデメリットがありました。
歯を健康に保ちたい。歯を美しくしたい。そう考えても、健康な歯を削るというデメリットのせいで処置に二の足を踏む方は少なくありません。
対してラミネアーズは同様の効果が期待できながらも、歯を削らなくて済む処置です。
ラミネートベニアの進化形といえる処置がルミネアーズなのです。
最後に
ラミネートベニアも優れた処置法の一つです。
歯の着色汚れの改善、歯列の改善、虫歯予防などが期待できる審美と予防を兼ね備えた処置法です。
しかし、多くの歯科治療にはメリットと同時にデメリットがあるように、ラミネートベニアにも歯を削らなければいけないというデメリットがありました。
このデメリットを改善したのがルミネアーズなのです。
ルミネアーズは歯に虫歯などの他に処置の必要なトラブルが見つからなければ歯を削る必要はありません。
まさにデメリットの改善、進化形です。
審美や予防を考えている方や従来の方法により歯を削ることに抵抗のある方は、ルミネアーズという方法があることを知っていただきたいと思います。
