矯正歯科

【失った歯を治療する】ブリッジとセラミックの種類

歯科医院ではその方の歯やあごの状態を健康な状態に改善し、より良い生活を送ってもらうために新しい治療法の研究にも余念がありません。

しかし、歯科医院の基本は全ての患者様に最新の治療を受けていただくことではなく、「その方の望むお口の健康」「患者様それぞれの希望や生活に合わせた健康」も重要であると考えています。

歯科医院の治療の最たるものとして、虫歯や歯肉炎の治療があります。
こういった基本的なお口のトラブルの改善のために、基本的に患者様とご相談してその方に合わせた治療を進めることになります。

インプラント治療ルミネアーズといった比較的新しい治療法を選択される方も多いですが、従来のブリッジやかぶせものをするといった治療法を選択される方も非常に多いです。

治療法を選ぶためには、それぞれの治療のメリットとデメリットを知っていた方が望ましいといえます。

また、それぞれの治療に使う器具や材料を知っておくことも治療を選択する上での判断材料になることでしょう。
もちろん当院で治療を受けていただく際はきちんとメリットやデメリット、治療の進め方、そして器具や治療に使う材料についても説明をさせていただいています。

今回は患者様ご自身に合った治療法を選択していただくための基礎知識として、ブリッジとセラミックの種類についてお話したいと思います。
治療を考えている。
どうしようか迷っている。

今回は特に「治療法があり過ぎてわからない」「治療法に迷っている」という方に向けて、基礎的な知識に絞ってご紹介させていただきます。

歯をブリッジで治療!体に優しい「セラミック」

808673

歯にブリッジやかぶせものをする治療は、歯科治療の中でもよく行われている治療です。

ブリッジやかぶせものというと皆さんは「どんな治療ですか?」と疑問を覚えるようですが、簡単に説明すると皆さんも目にしたことがあると思われる金歯や銀歯が代表的な例になります。

「かぶせものやブリッジは金歯や銀歯のようなものです」と説明すると、皆さんすぐに想像できるのではないでしょうか。

このかぶせものやブリッジを使う治療方法は、歯科治療の中でも特に虫歯治療でよく行われています

虫歯ができてしまって歯科医院に行くと、虫歯の箇所を削り詰め物をします。
この時に使う詰め物の素材は歯科医院によって様々です。

また、年々、新しい素材も登場しています。
未だにブリッジやかぶせもの、詰め物などは金や銀という印象が世間的にあるようですが、最近は金や銀といったメタル以外の素材を使う歯科医院も非常に多いです。

どうしてメタル以外の素材を使う歯科医院が多いかというと、理由は大きく二つあります。

一つは「金属のかぶせものやブリッジは見た目(審美面)が悪い」という理由です。

皆さんは銀歯や金歯を目にした時に目立つという印象を受けないでしょうか。
メタル系の素材はあまりに歯と色が違います。
かぶせものやブリッジとして使ってしまうと、人と話した時に治療痕がとても目立ってしまいます。

例え奥歯であっても、大きく口を開けて笑うとメタル系の素材は目立ってしまうというデメリットがあるのです。
だからこそ近年は自然の歯に近い色合いの素材を選ぶ方が非常に増えています。

治療痕を目立たせたくないという理由です。

もう一つの理由は、金属素材のかぶせものやブリッジは「体に優しくない」という理由です。

歯科医院で使う金属製のブリッジやかぶせものにはアマルガムが多く含まれています。

アマルガムの構成成分の50パーセント以上は水銀です。
水銀はその有毒性が指摘されているメタルです。
アマルガムを多く使った金属製のかぶせものやブリッジを口の中に使うと、長い時間をかけてアマルガムが溶け出し、人体に有毒な水銀が体内に蓄積されていますという危険があります。

長年悩んだ肌荒れやアトピー、アレルギーなどの症状が実は歯に使った金属製のかぶせものやブリッジが原因であったという事例も報告されています。

ですから、歯科医院では金属製の器具の取り扱いがもちろんあるのですが、ブリッジやかぶせものが原因で体調不良にならないように、メタルレスの体に優しい素材を使って治療することを推奨しています。

では、体に優しい素材とは一体どんな素材のことなのでしょう。
体に優しいブリッジやかぶせものの素材としては「セラミック」が挙げられます。

http://www.kougakukai.com/chiryou/kenkou/index2.html

http://www.kougakukai.com/chiryou/kenkou/index3.html

ブリッジに使うセラミックの種類と加工

セラミックとは「陶器素材」のことです。
つやつやした外観で、色も歯に近づけることが可能です。

体に配慮した素材として、このセラミック素材がブリッジやかぶせものとして活用されています。

セラミックを使ったブリッジやかぶせものにも種類があります。
全てがセラミックで構成される「オールセラミック」のものや、セラミックの内側にメタル素材を使ったものもあります。

当院では人工関節などの医療品にも使用されているジルコニアなどの最先端のセラミックを使用しています。
ジルコニアは汚れが付着し難く、歯の衛生を保つ上で最適な素材です。

強度も高いため、欠けやすいというセラミック素材の欠点が出難い素材でもあります。
ブリッジやかぶせものとして使うには最適な素材です。

しかし、オールセラミックは作成に熟達の技術と時間、そして多くの費用を要するというもう一つの欠点がありました。
メタル素材のより体には優しいのですが、加工や技術面では優しくないのがセラミック素材だったのです。
費用もメタル素材と比較すればかなり高額でした。

当院ではセラミックを素材として活用し、最新システム「セレック」を導入して加工しています。
セレックの導入により、それぞれの方に合わせたセラミックのブリッジやかぶせものの設計と削り出しがスピーディにできるようになりました。

オールセラミックの加工は難しく時間がかかったのですが、現在は時間的な面でも、費用的な面でも負担が軽くなりました。

http://www.kougakukai.com/chiryou/kenkou/index4.html

最後に

ブリッジやかぶせものにはメタル系素材が主として使われていましたが、現在は歯の色をより再現しやすく体に優しい素材であるセラミック素材がよく使われています。

セラミック素材には他の素材と合わせたセラミック素材とセラミックのみで構成されたオールセラミックなどがあります。

ブリッジやかぶせものにはどちらのセラミック素材も使われています。
ただ、セラミック素材はメタル素材より体に優しい素材ではありますが、加工に時間の費用が多く必要になり、しかも欠けやすいという欠点がありました。

当院ではこれらのセラミックの問題点を、素材を厳選しセレックという技術を導入することにより改善しています。
セラミックをはじめとした治療に使う素材についてもお気軽にご相談ください。