前歯の歯並びが気になる方のためのインプラントの基礎知識

人の印象に大きな影響を与えるのが顔です。
そんな顔のパーツの中でも特に人目を惹きつけるのは「歯」ではないでしょうか。

海外の芸能人や政治家が笑うと、唇の奥に白い歯が輝きます。
歯は人の顔を見た時に真っ先に目に入るパーツであるからこそ、色はとても重要です。

清潔感を印象付けるため、海外の政治家や芸能人は歯の色のとても気を使っているのです。

同じくらい海外の政治家や芸能人が気にしているのは歯並びです。
歯は真っ先に目に入るパーツであるからこそ、歯並びの美しさは相手に好印象を与えます。
歯の中でも目立つのは前歯ですから、前歯の並びが美しいかどうかは相手に好印象を持ってもらいたい場合に気にしておきたいポイントです。

また、歯並びはかみ合わせやあごへの負担にも影響します。

歯並びが悪いとそれだけであごの骨の歪みに繋がりますし、顎関節症のリスクも高まります。

もちろん歯自体の摩耗やひび割れといったリスクにも関係してきます。
歯並びは「審美」「印象」「健康」を考える上で重要なことなのです。

今回は歯の中でも特に人目に触れる前歯の歯並びについてお話します。
前歯の歯並びの治療法の一つであるインプラントに重点を置いて、前歯の歯並びが気になっている方が知っておくべき基礎知識について学びましょう。

前歯のインプラント治療について

前歯のインプラント治療の場合は、別途費用がかかってしまうことがあります基本的には、奥歯でも前歯でもインプラントそれ自体の費用は変わりませんが、前歯のインプラント治療の場合は、別途費用がかかってしまうことがあります。大きく分けると2つの理由があります。一つは「骨を増やす為の治療」、もう一つは「審美についての治療」です。これらの治療が必要な場合は、結果としてインプラントの費用がかかってしまうことがあります先に要点だけ記しておきましょう 前歯の骨は、もともと薄い 骨の吸収があると、骨を増やす治療が必...

医療法人財団興学会　新橋歯科診療所

歯並びの前歯矯正の考え方

歯並びの矯正方法にはいくつかあります。

また、その人の口の中の状態や年齢によっても方法が変わってくることが特徴です。

なぜなら、口の中は個人によって環境が大きく異なると共に年齢によっても大きく異なるからです。
その人の「年齢」「歯の状態」「歯列の状態」「他に治療が必要な部分はあるか」によって方法を変えてゆくことが適切なのです。

例えば皆さんが風邪をひいたとします。
風邪をひいたら薬を飲んで安静にするという印象があるかもしれません。

しかし治療法は風邪の状況によって変えなければいけません。

熱が酷く食事も喉を通らないという状態であればすぐに医院を受診して入院ということになるかもしれません。
風邪をひいていると同時に体の他部位に疾患があれば、そちらの治療を考えながら風邪の治療をしなければいけません。

また、初期の風邪であれば簡単に診察してもらい風邪薬を処方してもらうくらいで終わるかもしれないですね。

お年寄りや小さな子供は、酷い風邪や熱によって命を奪われるリスクもあるため、医師は慎重に判断を行うことでしょう。

風邪の治療だけでもこのようにその人の状態に合わせて変えてゆく必要があるのです。
これは歯列矯正だけでなく歯やあご、歯茎の治療でも同じことが言えます。

歯列矯正は矯正する歯列が一部、全部に関わらずまずは歯科医師がその人の歯を診察し、口周りの総合的な検査も行います。

また、年齢や生活についてヒアリングも行い、治療の判断材料とします。
歯と風邪の治療はまったく異なるものであると思うかもしれません。

しかし、「治療」というものの根底は同じです。

歯並びの矯正方法とは？前歯の矯正

ここからは具体的に歯列矯正方法についてお話しましょう。

歯列矯正方法には「ブラケット治療」「マウスピース治療」があります。
この他に「インプラント治療」「ルミネアーズ治療」があります。

これらの方法は全ての歯科医院に受けることができるわけではありません。
歯科医院の中には矯正治療は行っていないところもあります。

また、矯正治療の中で一種類ないしは二種類のみ行っているところもあります。
どの治療方法も専門知識が必要になるため、歯科医ならどれでもできて、どの歯科医院でも自由に選択できるというわけではないのです。

では、当院はどうかというと、当院は四種類すべての治療を患者様に合わせてセレクト可能となっています。
前述したように歯列矯正は口の中の状況や年齢によって変える必要があるため、当院では患者様とよく話し合い、適切な矯正方法をお勧めするようにしています。

前歯はインプラントでも矯正治療が可能

もう一つの方法がインプラントによる歯列治療です。

インプラントは失った歯を人工歯で蘇らせる治療法という印象があるかもしれません。
確かにその通りなのですが、インプラントは歯列矯正における効果的な治療方法としても使われています。

例えば、ある程度お年を召した方の歯列矯正をするとします。

歯を失っているため、歯列を矯正しようとしても難しいため、インプラント治療を併用して人口歯として歯を再生させてから調整してゆくことが考えられます。

はじめから永久歯が一部存在しない方や事故や怪我で歯を失ってしまった方もインプラント治療を併用しつつ歯列調整をすることが可能です。
もちろん、前歯の歯列矯正を望む方にもこの方法は使えます。

また、歯列矯正治療を始める前に口腔内に別の問題が見つかることがあります。
前歯の歯列矯正を望んでいるのに、前歯自体に酷い割れや欠けがある場合などです。

こんな場合は前歯の歯列矯正をしても、矯正中にさらにダメージが酷くなってしまうことが考えられます。

だからこそ、歯列矯正直後に前歯が折れてしまったなどの可能性を考え、前歯をインプラントにして歯列矯正をしてゆくという方法も考えられます。

歯がない。
歯のダメージが酷く歯列矯正後に懸念が残る。年齢により歯を失ってしまった。

こんな場合はインプラント治療による歯列矯正は有効な方法となるのです。

インプラント治療は対象になる？インプラント治療の医療費控除について

インプラント治療は入れ歯やブリッジと比べて自分の歯と同じようにより自然でより美しく、衛生的な人工歯を装着する治療法です。以前は一般的な治療というよりも審美歯科の分野のイメージが強くありましたが近年は審美面だけでなく衛生的な点や他の歯への負担や違和感が少ない点から健康面でも注目されている治療法です。ですがインプラント治療は保険適用外の自由診療となるので自費扱いとなり費用も高額になります。インプラント治療を検討していても費用が気になってなかなか踏み込めない、という方は多いのではないでしょうか。実...

医療法人財団興学会　新橋歯科診療所

最後に

歯は人の印象に大きく作用します。

それは、人の顔の中でも歯は特に目に入りやすいパーツだからです。
海外の政治家や芸能人が歯を美しく保っているのはそんな理由があるからです。

もちろん色も大切ですが、歯列も美しさには欠かせない要素です。

また、歯列はかみ合わせにも影響します。
審美だけでなく健康を考えて矯正することが望ましいのです。
インプラントを併用することで、歯を一部失っている方や、加齢により歯に不安を抱える方も問題なく前歯の歯列矯正をしていただくことが可能です。

方法はいくつかありますので、その人の年齢や状態にあった方法を選択するのがいいでしょう。

自分ですぐに決める必要はありません。
当院にご相談いただければその方に合った方法をご案内いたします。