1日で歯が蘇る「ワンデイインプラント」の安全性は大丈夫？

インプラントは歯肉に人工的な歯の根を埋め込み、その上に人工歯を作る技術です。
家を建てる時に先に土台を造り、その上に家を建てます。
そんな工程を想像してもらえれば、インプラントという技術をわかりやすく理解していただけることでしょう。

基本的にインプラントは1日ではできません。家も土台造りから完成まで時間がかかります。
同じように、歯の土台造りからはじめるインプラントは、歯を含めた口腔内の検査からはじめ、歯肉炎や虫歯があれば先に治療し、地盤ともいえる歯肉を安定させてから治療をはじめます。
家も土台部分に脆弱性があれば、改善後に建築をはじめます。

同じことです。
家造りも歯を作ることであるインプラントも、1日でスピード作業は難しいのです。

しかし、インプラントの中には「長い時間がかかるのは困る」「もっと短時間でお願いしたい」という要望にお応えした、1日で歯が蘇る「ワンデイインプラント」という治療方法があります。
一言でいうと、日帰りでできるインプラントです。

1日でインプラント治療が終わるなら便利です。
しかし、家だって土台をきっちり造って安全性を保ちます。
スピード建築をしてしまうと安全性に問題がでるかもしれません。インプラントの場合はどうなのでしょうか。
日帰りのワンデイインプラントの安全性についてお話します。

インプラントという治療法とは

インプラントは入れ歯の代わりに仕える治療方法です。
入れ歯の場合は毎日の入れ歯のケアが大変である、5年ごとに修理が必要などのデメリットがあります。

また、噛むと痛みを発することや、入れ歯の抜き差しの時に嘔吐感を覚えたりなどのデメリットもあります。
また、入れ歯の素材により口腔内に炎症がおきることも珍しくありません。
入れ歯は確かに歯で困っている人を助ける一つの処置ではあるのですが、デメリットも多い処置でもあるのです。
だからこそ最近はインプラントがよく選ばれるようになりました。

インプラントでは、入れ歯のように5年ごとに作り直ししなければいけないというデメリットはありません。
歯肉に根を埋め込んで人工的な歯を作る技術ですから、何かの理由で人工歯が駄目にならない限り使えます。
家も定期的なメンテナンスやケアが必要ながらずっと使い続けられることと同じです。

また、インプラントによる人工歯は確かに「人工」ではあるのですが、自分の永久歯と同じように使えるというメリットがあります。
入れ歯だとどうしても「口に歯を入れている」という感覚があります。
入れ歯と歯肉が擦れて口腔内に炎症といったトラブルが起きることもあるのですが、インプラントは人工的ながら自分の歯として使うことを目的として治療を進めます。
入れ歯によくある違和感やデメリットがありません。これが、インプラントが選ばれる主な理由です。

しかし困ったことに、インプラント治療にも入れ歯にはないデメリットがあるのです。

http://www.kougakukai.com/chiryou/onedayimplant/

ワンデイ(1day)インプラントの流れ

事故や病気で歯を失ってしまうと、日常生活に支障をきたしてしまいます。失ってしまった歯をもう1度再生することは難しく、治療方法としては新たな歯となる物を失った歯の部分に埋め込む事になります。失った歯を補う治療方法としてインプラントが有名になりましたが、インプラント治療と言えば治療費が高くなりやすく、歯科クリニックへの通院期間も長くなりがちなので敬遠してしまう声も聞こえます。歯科治療の技術は日々進歩しています。最新の治療方法で、通院期間がわずか1日で可能なワンデイ(1day)インプラントが可能になりまし...

医療法人財団興学会　新橋歯科診療所

インプラントを日帰りでという「メリット」

デメリットの一つとして、インプラント治療を受けると一年ごとに1回ないしは2回定期検診を受ける必要があります。
インプラント治療を受けて終わりというわけではなく年単位で通院が続くということです。

デメリットの二つ目に、費用が高額になりがちということです。
入れ歯のように定期的に作り直す必要がない代わりに、一般的に入れ歯制作よりインプラントの方が高額になります。
基本的に保険外診療のため、実費になることも理由の一つです。

そして三つめのデメリットとして、治療期間が長いというものが挙げられます。
この三つめのデメリットである治療期間が長期になるということが、インプラントの最たるデメリットであるといえるでしょう。

インプラント治療を受ける人は、現在進行形で「歯」や「噛むこと」に困っていることがほとんどです。
しかしインプラントは短くても数カ月以上の治療期間を見なければいけません。治療後の様子を見る期間も必要になります。

現在進行形で困っているのに、このように治療期間が長いことがインプラントのマイナス面でした。
困っている人は、できれば最短で治して欲しいと考えるのではないでしょうか。
そこで考え出されたのが、「ワンデイインプラント」です。

ワンデイインプラントは安全なの？

「ワンデイインプラント」は名前通り一日でインプラントが完了する方法です。
従来の方法のように数カ月単位、年単位で治療期間を見る必要はありません。休憩時間を挟みながら、一日でインプラント治療が終わってしまう現在進行形で悩んでいる人にとっては嬉しい方法です。
しかも、総入れ歯状態の方でも一日で治療が終わります。
一本ではなく、歯全体を一日で終わらせることが可能なのです。
インプラントのマイナス面を上手くカバーする手法であると言えるでしょう。

しかし、一日で治療が終わるというと、今度は別のことに不安を覚える患者様がいます。「そんなに早く終わって大丈夫？」「安全なの？」という疑問です。
確かに従来のインプラントは長期で治療することが基本でしたから、一日でできると言われるとびっくりして「大丈夫なの？」と確認したくなるかもしれません。

この点は問題ありません。体への負担を考えて休憩時間を入れています。
また、一日で終わるからといって器具や手法を変えるというわけではありません。治療が長期に渡る場合、その間の痛みや口腔内の不自由さに悩まされ心や体の負担になることがあります。

ワンデイインプラントは一日で終わりますから長期に渡る治療による精神的、肉体的な負担がないのです。そういった負担の面でもより良い方法です。

当医院では多くの方にワンデイインプラント治療を受けていただいています。
皆さん「本当に一日で終わった」と驚かれると共に、すぐに歯を使えるようになることを喜んで帰宅されます。

治療後は定期検診でインプラントの安定状況だけでなく口やあご全般の安全と健康に細心の注意を払います。
ワンデイインプラントは安心して受けていただける治療です。