審美歯科

ルミネアーズを検討している方へ。ラミネートベニアとの違いを徹底解説

歯の審美面を改善することに効果を発揮する治療法として、「ラミネートベニア」という治療法があります。
よく似たような治療法として紹介される方法に「ルミネアーズ」という治療法もあります。

この二つの治療法はともに歯の表面に「貼り付ける」ことによって歯並びや歯の着色を改善する治療法です。

共通点があるからこそラミネートベニアとルミネアーズは一緒に語られるのです。

しかし、名前の違いは治療法の違いです。
もちろんこの二つは違った治療法です。

歯を綺麗な白にするためにはどちらが有効なの?
歯並びを綺麗にするためにはどちらの治療法が有効なの?

そもそも同じく歯に貼り付ける治療法でも、どういったところが異なっているの?

歯の色や歯並びといった審美面を改善する治療を検討中の方に、ラミネートベニアとルミネアーズという二つの治療法の違いを徹底解説します。

まずラミネートベニアの治療方法とメリット

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「ラミネートベニア」は歯の表面を削り、歯に薄い板のようなものを貼り付ける治療法です。

板といっても木の板ではありません。

もちろんベニア板でもありません。
女性がファッションでつける薄いつけ爪や、ネイルチップのようなものを想像していただければわかりやすいのではないでしょうか。

このラミネートベニアで貼り付ける薄い板は、色を歯に合わせて自由に調節することが可能です。
差し歯を入れる際によく「一本だけ真っ白で目立ってしまう」というお悩みを耳にします。

ラミネートベニアではそんなお悩みは必要ありません。
歯科医師が先に口腔内をチェックし、患者様と相談しながら歯に貼り付けるチップの色合いを調節することにより自然な色合いで貼り付けることが可能です。

一本の歯だけでなく見える部分の全ての歯にチップを貼り付けることも可能ですから、頑固な着色汚れで悩んでいる患者様の歯をラミネートベニアによってより真っ白くすることも可能です。

歯は個々人でかなり色が異なっており、中には最初から黄色を帯びている方もいます。
最初から黄色がかっているとそれが本来の色であるわけですから、頑張ってまめに歯のケアをしてもなかなか黄色味が落ちることはありません。

ホワイトニングをしても白くなり難いため、色のことでとても悩む患者様が少なくありません。

こんな時にラミネートベニアを治療法として用いることにより、自然かつ美しい白い歯に仕上げることが可能です。
ラミネートベニアは基本的にセラミックが使われるため、一度治療を受けると変色し難く、しかも磨耗し難いという優れた特徴があります。

歯の着色だけでなく、ラミネートベニアによって歯並びを改善することも可能です。
隙っ歯の治療には特に有効で、歯と歯の間が悩みの種という方もこのラミネートベニアで美しい歯並びに改善することができるのです。

特に「着色」と「歯並び」という、歯の審美面のお悩みを解決することに特化した治療法がラミネートベニアなのです。

ルミネアーズとは違うラミネートべニアの欠点とは

しかし、ラミネートベニアには欠点もあります。

欠点とは「歯を削らなければならないこと」「違和感があること」「治療した歯には使えない場合があること」の三つです。
ラミネートベニアでは、歯の表面にチップを貼り付ける前に表面を薄く削ることになります。

削る厚さは0.5ミリ程度ではありますが、削ること自体を嫌がる患者様は決して少なくありません。
削る際の音や微妙な違和感が苦手という方もいます。

しかし、基本的にラミネートベニアの場合、歯を削ることは治療プロセスの中で必須ともいえることです。
また、歯の表面にチップを貼りつけてから違和感を覚える方も非常に多いです。

ラミネートベニアで貼り付けるチップの厚さは、大体0.8ミリから2ミリになります。

決して分厚いとは言えませんが、それでも2ミリともなればやや厚いと言わざるを得ないでしょう。
まったく歯の表面に何も貼っていなかった方や、今までほとんど歯科治療を受けたことのない方がいきなり歯の表面を削られて2ミリのチップを貼られるとなると、違和感を覚えて当然です。

この違和感は長い方だと年単位で覚える方もおり、ラミネートベニアの欠点の一つとなっています。

もう一つの重要な欠点として、ラミネートベニアは治療した歯には使えないことが多いというものがあります。
過去に虫歯治療をして器具をつけているなどの場合、歯の表面を削るとそれだけ歯の強度を下げてしまいますし、治療痕にもダメージを与えてしまう可能性があります。

結果として治療した歯には使えない場合があるため、人の目から見える部分の歯をラミネートベニアで改善しようとしても「一本だけ治療できず残ることになる」などの困った事態に陥ることがあるのです。

ルミネアーズはラミネートベニアの3つの欠点を改善

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対してルミネアーズはラミネアーズの欠点三つを上手く補完するような治療です。
ルミネアーズでは歯の表面に薄い膜を貼り付けます。

ラミネートベニアとの違いは、その薄さです。
ラミネートベニアが0.8から2ミリのネイルチップのようなものであることに対しルミネアーズは厚さ0.1から0.5ミリほどで、コンタクトレンズをさらに薄くしたような膜なのです。

コンタクトレンズよりさらに薄いソフトなコンタクトレンズのようなものを想像してみてください。

ルミネアーズの方が圧倒的に薄いですから貼り付け後の違和感を覚え難いのです。

しかもルミネアーズでは歯の表面を削る必要がなく、麻酔も必要ありません
痛みもほとんど感じず、無痛治療に等しいです。

ルミネアーズであれば治療済みの歯でも使えることがほとんどですので、過去に虫歯治療をしたせいで人に見えるところの歯を治療できなかったということもまずありません。

加えてルミネアーズは25年以上効果が持続することがわかっています。
一度治療するとかなり長い年数は持つということです。

ルミネアーズもラミネートベニアと同じように色を調節することができますし、ラミネートベニアで使うチップよりルミネアーズの膜の方が、粒子が細かい関係で仕上がりが美しくなります。
もちろん歯の着色だけでなく隙っ歯などの歯並びの改善も可能です。

ラミネートベニアとルミネアーズには「歯を削るか削らないか」「治療済みの歯にもできるかどうか」「違和感や素材の厚さ、違い」の3つの大きな違いがあります。

最後に

ルミネアーズとラミネートベニアは歯並びや、着色などの歯の審美面を改善することに有効な治療法です。

「歯に貼り付ける」という点で似た治療法ではありますが、中身を見るとかなり異なっていることを理解していただけるはずです。
ルミネアーズはラミネートベニアの欠点を補完し、さらなる有効性を引き出した治療法です。

当院はルミネアーズの豊富な治療実績を持っています。

ルミネアーズについてもっと知りたい、自分でも治療できるか確認したいという方はお気軽にご連絡ください。
経験豊富な歯科医師が、症例を元にアドバイスさせていただきます。